Check-Up foam:唾液中のフッ素イオン濃度データ、フッ素イオンの歯面への吸着性データ

製品情報

唾液中のフッ素イオン濃度データ

泡だから口腔内のすみずみまでいきわたるので、唾液中の高いフッ素イオン濃度が持続します。

被験者

健常人11名(平均年齢23.6歳)

実験方法

  1. 2分間ブラッシング(Check-Up foam・ペースト状ハミガキ 各950ppmF 0.5g)
  2. 水15mlで5秒間洗口し、吐出
  3. 唾液をサンプリング(5、10、15、30分後)
  4. フッ素イオン濃度の測定

結果

■ブラッシング後の唾液中フッ素イオン濃度の変化

グラフ:ブラッシング後の唾液中フッ素イオン濃度の変化

フォームでブラッシングしてから、5分後の唾液中
フッ素イオン濃度は、ペーストの約2倍に達しています。

考察

この結果は、フッ素が口腔内のすみずみまですばやく分散し、滞留したためと考えられます。

出典
廣瀬弥奈他「Fluoride Retention in Saina following Tooth Brushing using Fluoridated Dentitrices in Three Different Forms」The 60th Congress of ORCA,Caries Research abstract #205,2013.

フッ素イオンの歯面への吸着性データ

泡だからフッ素イオンが歯面にすばやく吸着します。

実験内容

イメージ:実験内容

結果

■HAP表面における
フッ素イオン交換吸着速度(室温)

グラフ:AP表面におけるフッ素イオン交換吸着速度(室温)

■泡中のF-の吸着図

イメージ:泡中のFの吸着図

泡でのフッ素イオンの吸着量は、約3分後に0.10mg/gHAPで飽和に達したのに対し、
液では約30分間を要しました。つまり・・・
泡は液と比べて、約10倍の速さでフッ素イオンが歯面に吸着します。

考察

泡膜内に存在する負イオンのF-は、界面活性剤の負電荷に押されるようにして、
HAP表面まで近づけるようになるためと考えられます。

引用文献
・田嶋和夫他「泡状フッ素製剤における泡の物理化学的性質」口腔衛生学会雑誌50(5):740-750.2000
・田嶋和夫他「泡状フッ素製剤の口腔製品への応用」歯界展望97(5):1125-1135.2001