ページの先頭です
ライオン歯科材株式会社は、歯科医師、歯科衛生士の皆様ともに、口腔の健康を通して患者様の健康寿命の延伸とQOLの向上に貢献してまいります。

 
本文のはじまりです
DENT.File 歯科医療・介護情報ライブラリ

予防歯科の現場

予防歯科最前線 vol.6 静岡県駿東郡長泉町 米山歯科クリニック 院長 米山 武義 先生

開業20年、定着した地域のための歯科医療

写真

大学病院での6年間の勤務を終え、先輩が開業していた茨城の医療法人に勤務しました。その後、弟がすでに三島で歯科医院を開業していたので、そこに1年ほど勤めていたのですが、その期間にリハビリや温泉療法もできる伊豆逓信病院の歯科をお手伝いしました。この病院で、歯科以外の先生との連携という貴重な経験をすることができました。自分の医院を開業したのはそれからです。
現在の米山歯科クリニックは8割が保険診療、自費は2割弱です。地域的にも保険診療が主流ですが、患者さんからより上質なものを求められた場合に、それに応えられる技術力を持っていたいと考えています。


写真

歯科は経営が苦しい、と言いますが、私はいい仕事に就かせてもらっているなと思っています。開業して20年を超えましたが、患者さんにもご支援をいただいており本当にありがたいです。
今は、自分の体がどこまでついていくことができるかが心配です。医院での治療、昼間の往診、医院が終わってからも往診します。昼食時間が5分とか10分という時もあります。それが3日続くと、もう(笑)。今年で56歳ですから、もういい加減にしないといけないですよね(笑)。
スタッフは非常勤を含めて10名です。ドクターは私を入れて常勤が2名。非常勤もいます。歯科衛生士は常勤が4名で、非常勤が3名です。歯科衛生士が前向きによく働いてくれます。

患者さんに安心と満足を提供する

▲高齢者の口腔ケアと歯科治療は車の車輪である

口腔ケアで歯科衛生士が担う役割は非常に大きいと思います。人間性が豊かで包容力があり、気配りのできる歯科衛生士の存在がものすごくプラスになります。診療スタッフの一人ひとりがパーソナリティを持って、あくまでも謙虚で素直に診療にあたる。そして患者の口腔状況についてきちんと説明する。患者さんと向き合う歯科衛生士にはこんなスタンスが大切です。診療を推進するのはドクターですが、歯科衛生士の存在が非常に大きいです。

非常勤歯科衛生士の2名は在宅訪問ケアを専門に担当しています。ドクターはどうしても医院が本拠地ですから、私のアイデアや気持ちを理解したうえで、歯科衛生士が患者さんの自宅や施設を訪問しケアを行っています。患者さんの心をひきつけ、口をケアしながら心のケアをするのは歯科衛生士の役目。

一方、患者さんに安心感を持ってもらうために、長期的な診療計画の立案と、歯科衛生士の活動を技術的にも精神的にもバックアップすること、これがドクターの仕事です。

スウェーデンにいたときに専門医制度を調べたことがありましたが、制度のユニークさに驚かされました。アメリカでは歯周病、口腔外科、インプラントなど専門医のライセンスを取れば、それは即収入の増加が付いてきます。専門医になることは高収入が約束されるということです。しかし、同じくかなりタフな教育を受けるスウェーデンの専門医制度では、専門医ライセンスを取得してもすぐに収入増にはつながりません。むしろ専門医の責務として専門領域から見た疾病の治療と予防について、一般の歯科医師に啓発する役割を担うことになります。それがスウェーデンの専門医です。私も、歯周病の専門医であると同時に地域の歯科医師ですから、スウェーデンの専門医制度には共感を覚えます。

最新医療に携わり、医科との連携を進める

写真

最先端の医療には携わりたいと思っていますし、患者さんのさまざまなニーズにきちんと応えられる診療所でありたいと思っています。
審美的な治療や、抜歯後の咀嚼力確保を目的としたインプラント治療などは続けていきたいし、子供たちの歯列補正も提案していきたいです。インプラントと矯正の分野は是非伸ばしていきたいと考えています。
もうひとつは、地域の中で障害をお持ちの方へ歯科医療を提供することです。私は今後の超高齢社会で増加するであろう、口腔に問題がある方に適切な医療を提供していきたいと思います。

”口“が食べるという機能を果たせなくなったら生きる意欲も失せてしまいます。歯科衛生士は安全に食べられるように摂食嚥下リハビリテーションを推進する。適切かつ基本的な口腔ケアで肺炎の予防をする。そのモデルを作っていきたいと考えています。そのためには近隣の医師との連携が必要です。医科との連携モデルについては三島に医科歯科口腔ネットワークをつくり、医科の先生方と共同の勉強会も開催しています。
摂食嚥下障害を救えるのは歯科衛生士と歯科医師です。そういう歯科衛生士を地域の中で育てながら対応できる診療所にしたいと思っています。

2/2

この記事は、ライオン歯科材(株)発行の情報誌「Dent. File」からピックアップしてお届けしています。
「Dent. File」の定期購読をご希望の方は、下記よりお申し込みください。
※お届けは、医院(または団体)様宛に限らせていただきます。
※貴歯科医院名または貴団体名とご送付先のご住所、お名前、お電話番号を明記のうえ、メールよりお問合せください。


本文のおわりです