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ライオン歯科材株式会社は、歯科医師、歯科衛生士の皆様ともに、口腔の健康を通して患者様の健康寿命の延伸とQOLの向上に貢献してまいります。

 
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予防歯科の現場

予防歯科最前線 vol.5 治療に結び付けて予防歯科を考える。プロケアとセルフケアのバランスが健康増進を実現する。…その鍵は「顕微鏡」と「IT化」   東京都港区 高輪歯科DCC 院長 加藤 正治先生 歯科衛生士/歯科技工士 相澤 真奈美さん

やるべき分野がまだまだある歯科医療

院内と患者さんの意識改革を進める強力な助っ人

 高輪歯科においてドクター、歯科衛生士、歯科助手などの異職種間コミュニケーションを取り持ち、患者さんに支援される医院を影で支えている存在が、歯科衛生士、歯科技工士のダブルライセンスを持つ相澤真奈美さん。
 相澤さんについて、加藤先生は次のように紹介してくれました。
 「私は10年前の開業当初から、歯科衛生士を揃え、充実したプロケアと、細菌が入り込まないような治療をして、再発予防を目指したいと考えていました。その開業1年半後に技工士の資格を持った相澤がやってきました。現在のような形になる過程では、患者さんのケアへの関心を高めるために、彼女からかなりのヒントをもらっています。僕が講演にでかけている間に、院内の様子がガラッと変わってしまうくらい行動力があります(笑)」。

▲歯科衛生士/歯科技工士 相澤 真奈美さん

 相澤さんは歯科技工士の学校を卒業後、院内ラボを有する医院に勤務しラボと診療室を日々行き来する中で、医院の経営やスタッフの取り組みがどうすればもっとよくなっていくか、を考える経験を積んだことが役立っているといいます。
 相澤さんが勤務するようになったと同時期に高輪歯科はデータベースを導入しました。
 加藤先生は、「補綴物などの材料のケアには技工士の知識と視点が必要です。また、彼女が診療とラボとのつなぎ役になってくれ、ドクターと衛生士だけで構成されている医院よりも、ラボへの情報もラボからの情報も通じやすくなります」といいます。
 高輪歯科に勤務していた傍ら歯科衛生士の資格取得に挑戦し、現在は歯科衛生士、歯科技工士のダブルライセンスで医院を支える相澤さんは、そのチャレンジの動機について、「技工士の視点で実験して得た実感を実践したり、ひらめきやアイデアを自分の手で臨床に活かしたくなったから。とても単純な動機ですが・・・」。
 高輪歯科には歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、その作業をサポートする助手がいます。さらに、保育士がいたり、受付担当は秘書経験者と、スタッフのバリエーションは多岐にわたります。
 「保育士がいるようになったのは、小さなお子さんがいるお母さんにも気軽に来てもらいたい、というのがきっかけ。そのためには子どもの面倒を見る専門家である保育士に来てもらおうとなったわけで、単純なことです」と相澤さんが話してくれました。いまでは院内の空いているスペースにマットを敷き、保育士が歯ブラシをもって、子どもと遊びながらブラッシングの楽しさを伝えています。
 このようなユニークな発想の高輪歯科の活動を伝え聞き、「データベースを入れたが使い方が分からないから勉強させてほしい」、とか「セルフケア用品をどう売ればいいか分からない」などあちこちの医院から問合わせが多数あります。
 こうした問合わせについて加藤先生は、「でも、データベースは本当に必要だったから入れただけ。セルフケア用品の推奨販売も患者さんのためを考えた結果。必要性を感じたときがその医院にとって導入するときなのでは」といいます。


▲高輪歯科玄関

個々の患者さんに合わせたアドバイスを

 これからの目標は、との問いに加藤先生は、「僕の頭の中はいつも興味が尽きなくてやりたいことだらけ。こんなに面白い業種は他にない、と思っています。それは、歯科が本来やるべきなのにやっていない分野があまりにも多いから。僕がいまやっていることも、これまで手付かずで来てしまったということ」と明快に答えてくれました。
 これからやりたいことの一つは、「歯科医院をいろんな意味で健康に関するホットステーション的な存在にすること」だといいます。たとえば「食べ物を取り入れるのは口だから、歯科医院が食の相談窓口になってもいい。その他にもまだまだ歯科医院でやれることは多いと思うし、セルフケアでここまで踏み込めたのもそういう考え方をしていたからだと思います」。
 また、患者さんの意識向上への挑戦は、今後もさらに積極的に継続していくといいます。
 「歯磨きしているのにケアに結びつかないのは、プロケアとセルフケアのバランスに問題があるから。これからもセルフケアに力を入れていきますが、それはプロケアとセルフケアを、人により、状況により、バランスを考えながら最適な方法を見つけ出して行うということです」。
 「歯科専門家のプロケアと、患者さんの能力、意識を考えたセルフケアのアドバイスで、結果として多くの人々に健康な口腔状態になっていただくこと。これが私のいままでも、そしてこれからも変わらぬ願いです」と締めくくってくれました。

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