vol.1 なかお歯科医院
今回お伺いしたのは、大田区下丸子駅から徒歩1分のところにある「なかお歯科医院」。ここ下丸子駅周辺は、歯科医院が乱立する激戦区。そんな場所へ昨年開院したばかりの中尾院長に院内ディスプレイの取り組みについて、当コーナー初回スペシャルとしてたっぷりとお話をお伺いしてきました。



- Q1.中尾先生はディスプレイに力を入れていらっしゃると聞きましたが、そのきっかけは?
- 昨年の12月に開院するにあたり、歯科医院として、やはり患者さんご自身に行っていただくメンテナンスがいちばん重要だという思いがありました。施術して歯石をいくらキレイにとったところで、患者さんご自身がきちんと磨けていなかったら、すぐに元通りになってしまいますから。そのためにも患者さんに予防歯科製品に興味を持ってもらいたかったんです。
- Q2.まずどんなところに工夫されたのですか?
- 以前の医院では、予防歯科製品は受付カウンターの上部をガラスにして、下側に見えるようにディスプレイしていたんですが、購入してくださる患者さんはあまりいなかったんです。
キレイで健康的な口腔内を保っていただくために、どうしたら予防歯科製品を使ってもらえるかを考え辿り着いたのが、"製品ディスプレイ用の化粧棚が外からも見える配置"と"手にとってもらう工夫"ですね。パッケージに入っている製品は、パッケージから取り出して、直接、触っていただけるようにしているんですよ。

- Q3.患者さんの反応はどうですか?
- よく見ていただこうという思いでディスプレイを工夫したら、以前の感じとぜんぜん違いましたね。患者さんが入ってきたときから、棚は目に見えているので、まず「何なんだろう?」と思いますよね。そして、診療の際に指導することによって使い方も知る。そして施術後に「使ってみようかな」と思って、また受付や待合室に戻ってきたときに、手にとって感触をみてもらう。この3つのポイントをおさえることで、購入につながっているんじゃないかと思います。
- Q4.先ほどお話のあった「外からも見えるディスプレイ」には、特別な思いがあるのでしょうか?
- 当院の患者さんだけでなく、表を歩いている方にも「歯ブラシ、買っていこう」と思って入ってきてもらいたいんです。最初は歯ブラシ屋さん、そこから診療につながりかかりつけの歯医者さんにしていただけたらと。だから外から見えやすい陳列にこだわりました。実際に、買いにこられる方もいらっしゃるんですよ。
- Q5.患者さんに歯科医院で予防歯科製品を購入していただく1番のメリットは?
- 市販でもさまざまな製品がありますが、たくさんありすぎて、何が何なのか、自分に合った製品は本当はどれなのかなかなかわからない。でも、ここには説明ができるスタッフがいるので、専門的な知識を提供できます。入ってきていただいた方には、よりいいもの、よりご自分にあったものを購入していただけるようにしたいと思っています。

- Q1.ディスプレイの工夫は?
- 受付カウンターは診療室に近いので、TBI後などにスタッフがすぐに説明できるように、歯ブラシだけを受付にまとめました。じっくり見てもらいたいものは、手にとりやすい化粧棚に置いています。
- Q2.POPの工夫は?
- 小さいお子さんからお年寄りの方まで読みやすい文字で、専門用語を使わずに、患者さんにわかりやすい言葉で書くように心がけています。
- Q3.予防歯科製品などについての患者さんの関心度はどうですか?
- 歯ブラシなど実際に手にとって、フィット感やどのくらいの硬さかもチェックできるようにしているので、患者さんの関心度が高まり購入につながっています。
- Q4.その他にも工夫されていることはありますか?
- ディスプレイ棚の製品の近くには関連したパンフレット等も置いているのですが、パンフレットの置く枚数を決めておいて、患者さんが興味をもって持ち帰った枚数が把握できるようにしています。ここからどういった物に感心が強いかを探ることができ、私たちの商品選びにもつながっています。





