小学生の給食後にウルトラフロスを使用することにより、歯肉炎が減少しただけではなく、定着しにくいといわれているフロッシングが生活習慣として定着したとの興味深い報告です。
引用文献:
1) 深井浩一 他、「小学校でフロスを教えよう-小学校におけるデンタルフロスを使用した歯肉炎予防プログラムについて-」日本歯科評論 62(2):131-137pp ,2002.
2) 廣木裕子 他、「小学校におけるデンタルフロスを使用した歯肉炎予防プログラム」
日歯周誌 43(秋季特別号):181,2001.
3) 葭原明弘 他、「小学校におけるデンタルフロスを用いた保健指導による歯肉炎の改善」
口腔衛生学会誌,51:822-827,2001.
 
対象と方法: ウルトラフロス群 
コントロール群
小学校5年生39名 給食後にブラッシング+ウルトラフロスを用いたフロッシング
小学校5年生18名 給食後にブラッシングのみ

評価方法 : 出血部位数  Papilla Bleeding Index 変法;上下顎前歯部の歯間乳頭部10カ所をCPI Probeで擦過し、出血を判定。

結    果: 1) 出血部位数の評価
    6カ月後の評価でウルトラフロス群が有意に減少し、1.5年後にはさらに減少した。
 
ベースライン
6カ月後
1.5年後
ウルトラフロス群
4.67部位
3.03部位(-1.64部位*)
2.4部位に減少
コントロール群
4.59部位
5.41部位(+0.82部位)
*p<0.003
   
  2) フロッシングの定着
  6カ月間で家庭でウルトラフロス群の約半数が家庭でもデンタルフロスを使用するようになり、2年後の中学生になってからも継続している者が多く見られた。
また、85%がデンタルフロスは難しく ないと感じている。

家庭でのデンタルフロス使用率
 
ベースライン
6カ月後
1.5年後
ウルトラフロス群
10.8%
51.5%*
52%
コントロール群
11.1%
22.2%
*p<0.003
   
ウルトラフロス群

注:原著では歯垢付着部位数も評価項目としているが、ここでは省略した。原著をご参照ください。