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ライオン歯科材株式会社は、歯科医師、歯科衛生士の皆様ともに、口腔の健康を通して患者様の健康寿命の延伸とQOLの向上に貢献してまいります。

 
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予防歯科の現場

予防歯科最前線 vol.4 ショッピングセンター内の歯科医院、子供中心の予防歯科に取り組む 山形県山形市 メイプル歯科クリニック 院長 押切 邦仲先生

押切邦仲先生 略歴

1962年
秋田県生まれ
1990年
新潟大学歯学部卒
1994年
新潟大学大学院 歯学研究科修了(歯周病学専攻)
1994年
東北大学歯学部予防歯科学講座勤務
2001年
メイプル歯科クリニック開業、現在に至る

JR山形駅から車で約10分のところに、山形市と、隣接する上山市を商圏とするショッピングセンター・ジャスコ山形南店があります。訪問したメイプル歯科クリニックは8年前のショッピングセンター開業とほぼ同時にテナントとして開院しました。
スタッフは院長である押切邦仲先生と2名の歯科衛生士、助手3名の計6名。診療時間は朝10時から夜8時までです。子供とお母さんが中心の患者さんに対して、コミュニケーションを大切にし、ていねいな説明とていねいな診療を続ける押切邦仲先生にお話を伺いました。

テナントとしての歯科医院、患者さんにとっては便利です

院長 押切 邦仲先生

 私の親は医師でも歯科医師でもなく、私自身、歯科とは全く無縁のところで育ってきました。大学もはじめは教育学部に入学しました。しかし、その後いったん中退して、浪人を経験してから21歳で新潟大学の歯学部に入り直しました。卒業後、大学の歯周病科に4年間おり、その後東北大学に移り、そちらの付属病院に7年間勤務しました。大学には両大学合わせて11年勤めました。
 この医院を開業したのは39歳の時です。ちょうど大学をやめようかなと思っていたときに、たまたまこちらで開業しないかとお声掛けをいただきました。私は秋田県出身で、家内は新潟県生まれです。ですからどうしても山形市で開業をというわけではありませんでしたが、本当に偶然に声をかけてくださる方がいて。言い訳としては秋田と新潟の中間だから(笑)。
 テナントとして開業した理由の一つは、建物を建てて開業すると、どうしても子供に継がせたくなってしまいそうで、テナントでの開業なら自分の代で終わってもいいか、と考えたからです。というのも、子供には自分と同じように自由に進路を決めさせたかったからです。私自身、高校時代から自由に好きなことをやってきましたが、その性格を受け継いだのか、息子は全く歯科には興味を示さずに、「僕は歯医者にはならない」と言っています(笑)。
 もう一つの理由は、新潟のジャスコ内で開業している先輩を訪ねたとき、来院された患者さんが待っている間に買い物ができるのを見て、テナント出店は患者さんには便利かもしれないと思ったことです。
 当クリニックでも、初診の患者さんなど待ち時間が長くなる場合には、ショッピングなどでお過ごしいただき、順番が近くなったらこちらから携帯電話でご連絡するようにしています。買い物やゲームセンター、本屋さんなど、ここでは患者さんが時間を有効に使える場所がたくさんありますから。

お母さん方の歯科衛生に対する関心が高まっています

緊張感を和らげる色彩豊かな診療コーナー

 ショッピングセンターは午前10時にオープンしますので、当クリニックの診療開始も10時からです。途中2時間の休憩をはさんで午後8時まで診療しています。休診は水曜日と祝日で、土曜日も日曜日も午後7時終了ではありますが、開院しています。
 来院される患者さんはお子さんとそのお母さんが圧倒的に多く、お年寄りは少ないですね。新潟で開業している先輩も同じことを言っていましたから、これはショッピングセンター内の歯科医院の特徴かもしれません。
 また、時間帯で患者さんの年齢層がはっきり分かれているのも当クリニックの特徴といえます。午前中は主婦や自営の方。午後から夕方の早い時間はお子さんたち、そして夕方以降は会社勤めの方ですね。お年寄り以外の世代の方は幅広く来院してくださいます。
 夕方から会社勤めの患者さんが多くなりますが、それは開院した8年前には、周辺に遅くまで診療している歯科医院がほとんどなかったからだと思います。最近では遅くまで診療している歯科医院も増えてきましたが、当時は午後8時まで診療を受け付けている当クリニックが珍しい存在でした。
 山形は全国的に見ても三世帯同居率が高く大家族が多いですから、昼間はおばあちゃんたちがお子さんの世話をすることが多く、お菓子を与えるなど、どうしてもお子さんを甘やかしてしまうことが多いようです。全国的に見ても、必ずしも口腔ケア意識は高くなかったと思いますが、最近はお母さん方の予防に対する意識が高まっているので、話はすごくしやすくなっています。
 このショッピングセンターにはゲームセンターや大型のおもちゃ屋さんもあります。診療を嫌がるお子さんに、親御さんが『今日歯医者さん頑張ったらゲームやっていいよ』、あるいは『おもちゃ買ってやるぞ』って言うと、お子さんたちも頑張る。ご褒美がすぐそばにありますから、治療する側としてもやりやすいですね(笑)。

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